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322 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 35 45 ID hx4Xp/wM 私は知らなかった 大人になれば、自然とレディになれるのだと思っていた もちろん、レディになるための努力は欠かさなかったし、だからこそあの時、夜警も引き受けたのだ 私は知らなかった大人というものを でも、あの時ついうっかり寝入ってしまったのは私が紛れもない子どもであったことの証明だと思う 「やっ…!やめっくひぃっ!暁…っちゃんが!あ!こんな…こんなぁ…」 「ふふ…そんなに騒いで起きちゃったらどうします? お か あ さ ん ?」 「あぁ…っそんなそんな言い方!堪忍…堪忍してくだっんひぃ!あ!あ!あ!あぁっ!!」 何か水っぽい音と、妙に鼻にかかったような声に意識をくすぐられ、薄目を開けた私の見たものは… 「??、へ?え…?」 そこにいたのは楚々とした仕草の美しい軽空母でも、少し意地悪だけど大好きな司令官でもなく ただ、獣たちが、そこにいた 323 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 42 03 ID hx4Xp/wM 「あぁ、暁起きたんですね…いや遂に観念したのかな?っと!」 「んひィっ」 私が憧れて"いた"2人…獣、いやケモノはそんな声を上げると組み敷いていたケモノの顔をぐいとこちらに見せてきた 「ぁ…あぁ…」 綺麗にまとめていた髪はほつれ、優しい表情を浮かべていた顔はよだれまみれでひきつり、目はうつろで…! 咄嗟にかけられていた毛布にくるまり、目を閉じ、耳を塞ぐ アレはダメだ、見てはいけないものだ、だって私の理想の中にあるものは… あんなに、きたなく、ない その後のことはよく覚えていない 何か顔にかけられた気もするけれど、本当に覚えていない ただ、思い出そうとするだけで切なくなるのがもどかしくて、ついに私は姉妹に相談することにした でも、自分でも要領を得ないと思う私の話を根気よく聞いてくれた妹は、響は私に顔を近づけてきて… 「それは…もしかしてこんな感じだったかい…?」 そう、ささやいたのだった 324 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 48 58 ID hx4Xp/wM 憧れは人を盲目にする きたないケモノと同じモノになってしまった暁 暁はきたなくなんかない 全てをさらけ出しているからこそ 暁は綺麗なんだよと耳元で囁き続ける響 自己卑下と響の囁く甘言の板挟みになった幼い精神が悲鳴を上げる 次回、暁に響き亘る やはり赤ずきんは狼に喰われるが宿命か これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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非エロ:提督×翔鶴1-678避「翔鶴と、提督の決断」の続き 翔鶴と、提督の決意 「いよいよ明日で着任一周年だそうですね。おめでとうございます」 ある雨の日の執務室、報告書作成中。秘書艦の翔鶴がお茶を淹れつつ、笑顔で提督にそんなことを言った。 「そうか、もうそんな頃か。……我ながら良く更迭もされずに保ったものだね」 「あなたが司令官で良かったと、瑞鶴もみんなも言っていますよ。もちろん、わたしも」 苦笑しながら言った提督の言葉に、にっこりと本物の笑顔で言葉を返す翔鶴。 あの雨の日から一ヶ月ほど。思わぬ時間を二人で過ごした後、提督と翔鶴は互いに特別な関係に発展していた。 仕事の合間を縫って軽いキスを交わしたり、二人で朝まで語り合ったり。もっとも、あの日を含め一線を越えたことはない。 彼女の性格上、きっと望めば応えてはくれるのだろうが、それを本心で望んでいるかは分からない。そう考えると、提督は軽々しく踏み出せずにいた。 「それで……ですね。提督は今晩、何かご用事がお有りでしょうか?」 もじもじしながら視線を外して訊いてきた翔鶴に、いや、特に無いよ、と提督が答えた瞬間、彼女の表情がぱっと明るくなった。 こんな時の彼女はいつもの大人びた感じが隠れてしまうせいか、本当にただ可愛いな、と提督は思った。 「で、では、よろしければまた部屋に遊びに来られませんか?今夜は瑞鶴が友人のところに泊めていただく予定とのことで、あの、良いお茶が手に入ったので」 妙にわたわたしながらお誘いの言葉を述べる翔鶴。秘書艦なので当然、提督が明日が非番であることは把握済である。 そして無論、提督に断る理由はない。夜半の来訪の約束を交わして、彼らは再び報告書に向かった。 仕事が終わったフタヒトマルマル。何度か邪魔したことのある翔鶴型居室のドアを、提督がこんこん、とノックする。 「はい、どうぞ。開いていますよー」 中の声に誘われ、部屋へと足を踏み入れる。 「あ、錠は下ろしてくださいね」 暗さを妙に思いながらも言われるままに鍵を閉めると段差で靴を脱ぎ、そっと中扉の障子を開けた瞬間。 和風のスタンドライトの間接照明が、淡いオレンジに染めるほの暗い和室内。 いつもの和服とは違う、やや大きめのパジャマを来た翔鶴が、部屋の中央に敷かれた一組の布団の上にちょこんと座っていた。 予想もしなかった完全な『お膳立て』に、提督は思わず息を飲んだ。 「ここへ座って下さい、提督。お話と……」 ぽんぽん、と布団の端を叩く翔鶴。 「……そのほかいろんなことをしましょう」 緊張と勇気の伝わる、精一杯の笑顔。 ……分かりきっている、互いの本心。もはや逆らえるはずも、誤魔化せるはずもなく。 「……ん」 待たせたことを、申し訳ないなと思いながら。 気持ちが先走り過ぎ無いよう、静かに唇を味わいつつ。 提督は彼女を、寝所にゆっくりと押し倒した。 いい匂いのする淡青の上衣のボタンをひとつ、ふたつと外し、胸元の上半分を露出する。 「提督……大好きです。本当です。可愛がって下さいね……」 言葉に応えるように、紅潮する頬に手を添えて、互いに積極的なディープキスを交わす。 「……ん………んん……っ……」 上衣を左右へ完全にはだけると、柔らかそうな翔鶴の双丘が淡い光のもとに晒された。 「は……はずかしい、です……あまり、見ないでください……」 恥じらいながらの上目遣い。その瞬間、理性の堰が音を立てて決壊した。 やわらかな胸元に密着し、揉みしだきながら舌で先端を愛撫する。 甘い喘ぎを聞きながら、下衣も脱がさず下着の中に上から手を無遠慮に差し込み、茂みの奥の秘所を撫で擦る。 聞き慣れたはずの彼女の声、耐えるような、堪えるような喘ぎが、更に理性を犯していく。 愛しい。愛しすぎて、……もっと完全に、自分のものにしてやりたい。翔鶴。 下衣と下着をもどかしいように奪い去り、彼女の白い脚を開かせ、既に滴るほどに潤う秘所を露わにする。 直後、勢いに任せた乱暴な挿入の試みが、爪を噛んで羞恥に耐えていた翔鶴に艶やかな悲鳴を上げさせた。 破瓜の痛みに耐えつつ、それでも濡れた瞳で愛しい人に手を差し伸べる翔鶴。 薄血と愛液の混じった分泌物に塗れながら、本能のままに抽送を続ける提督。 熱さ。柔らかさ。汗。熱い呼吸。喘ぎ声。動悸。髪。におい。震え。 たまらない心地よさ。受け入れられた達成感、否定されない安心感。 そして……同時に達する、融け合うような一体感。 提督と翔鶴の『初めて』は、勢いと幸福のうちに幕を降ろした。 「今夜は。お泊りになっていきます?」 「うん。お言葉に甘えようかな。瑞鶴は帰ってこないんだっけ。友達のところって誰かなあ?」 一線を越えても、いつも通り。いや、それまで以上にお互い好きになったような気がする。 布団のうえに二人並んで寝転がりながら、そんな簡単なことに提督がこの上ない安堵感を覚えていると。 「……大鳳と飛鷹のお誘いに。私の代わりに行ってくれたんですよ」 はっとする。今日の日付……6月19日。 ……まさか……いや、間違いないだろう。 「翔鶴、そんな大事な日に……」 「私には、提督の一周年を一番最初にお祝いするのが、一番大切なことでした。みんな、笑顔で賛成してくれましたよ?」 「……それは……まいったな。関係はもうバレバレなのか」 提督がそう言って、思わず苦笑いをすると。 「お話をしましょう、提督。もっと知りたいです。貴方のことも、私が……沈んでから、今日までのことも」 目前の翔鶴が、静かな瞳と声でそう言った。 そして。 提督の知らない、戦争。翔鶴の知らない、平和。 その日二人は、夜更けまでいろいろな話をした。 「提督。マルナナマルマルです。朝御飯、何にしましょう?」 甘く優しく、それでいて芯の強さを感じさせる翔鶴の声で目が覚めた。 畳の香り、見慣れぬ天井……翔鶴型の部屋、彼女の布団の中。 「ようやくお茶を煎れられますね~」 カチャカチャという茶器の音、至高の芳香。 朝起きてすぐに彼女が手の届くところにいることに、この上ない幸せを感じる。これをずっと、できれば一生続けたい。 僕の心が、嘘偽りなくそれを感じているということは……。 そう。たとえそれが、どんなに困難なことであったとしても。 やはり、もう一線を越える努力をしよう、と提督は密かに固く心に誓った。 (終) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前の話提督×あきつ丸7-166 243 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 45 55.37 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「……ん、ん~zzzzzz……はっ!」ピクッ 外道提督「ようやくお目覚めか。よく眠れたかね?」ニヤニヤ あきつ丸「くぅ……貴様よくもぬけぬけと!誰のせいだと――いや、いいであります……」プイ 外道提督「ふふふ、ようやく立場が分かってきたようだな。それに全裸で凄まれてもお笑いにしかならん」 あきつ丸「……服を着たいので部屋から出ていってほしいであります」 外道提督「何を言っているのだね、あきつ丸?ここは私の部屋だ。 むしろここで裸になって寝ている君の方が異常なのであり、私に非は無いはずだ」ニヤニヤ あきつ丸「なっ……自分が服を着ていくのをずっと見ているつもりなのでありますか!?///」カァッ 外道提督「はっはっは、何をいまさら。全身余すところなくさらけだしあった仲じゃないか」 あきつ丸「っ!」(昨日の記憶があきつ丸の脳裏をかすめる――自分の物とは思えない声 味わったことのない感覚、言葉にできない背徳感、そして……快感――) 外道提督「とりあえず私はこの書類に目を通さなければならない。服を着たいのなら勝手にしろ」 あきつ丸「……わかったであります」(とりあえずベッドのシーツで身体を隠して 部屋に散らばった自分の服を回収するであります)ズリズリ 外道提督「……」ペラペラ(くっくっく、イタズラをされているのに気づいていない奴を見るのはかなり愉快だな) あきつ丸「スカートは……ここでありますか。あとは……?」(あとは下着だけでありますが……見当たらない?) 外道提督「……」ペラペラ(くっくっく、そろそろ気付く頃だな) 244 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 46 36.45 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「……ない、ないであります……」(パンツとブラがないであります……)ソワソワ 外道提督「どうした、あきつ丸まだ着てないのか。それとも私を誘っているのか?」ニヤニヤ あきつ丸「ぐぬぬっ……!」(言い返せないのを良いことに好き勝手言って……!) 外道提督「はっはっは!そんなに怒ると可愛い顔が台無しだぞ?」ニヤニヤ あきつ丸「なっ!///貴様のような外道に言われてもうれしくないであります!」カァッ 外道提督「ふふふ、照れ隠しとして受け取っておこう。(ずいぶんとちょろい奴だな。まあそこがいいのだが) さあ、さっさと服を着ろ。お前にはやってもらうことがあるんだからな」 あきつ丸「……わ、わかったであります」(な、なんとかうまく隠してあとで自分の部屋に下着を取りに行くであります……)ゴソゴソ 外道提督「私は書類の山を片付けなければならないのでな、今日の演習の監督はお前に任せたい」(この書類もう見たんだけどな) あきつ丸「い、今すぐでありますか?」(ぅぅ……股がすぅーすぅーするであります……)モジモジ 外道提督「あたりまえだ、もう演習予定の艦隊は演習場についている頃だ。私の代理が監督することも伝えてある。さっさと行け」 (こっそり後をつけて何枚か写真に収めておこう) あきつ丸「了解であります、演習の監督に行ってくるであります」モジモジスタスタガチャバタン 外道提督「ああ、頼んだぞ」(カメラよし、あきつ丸の下着よし、方位よし、外道丸!微速前進!なんっつって) 245 :名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 15 47 07.82 ID PSZt5LJ7 あきつ丸「演習場に着いたであります」(潮風でスカートが……)モジモジスタスタ 暁「あ、今日はあきつ丸……さんが監督なのね」 響「提督は忙しいからな」 雷「もっとあたしを頼ってくれればいいのにー」 電「はわわわ、きょ、きょうはよろしゅくなのです!」 島風「おっそーい!」 雪風「何があっても雪風は大丈夫!」 あきつ丸「では、みなさん演習頑張ってください」モジモジ 駆逐艦一同「「「はーい!」」」 ~演習開始~ チュドーンドドーンドンドンドーンドカンバカーンパンパカパーンドッカーン ~演習終了~ あきつ丸「補給と艤装の整備はしっかりしてから休憩してください。ではみなさんお疲れさまでした」モジモジ 駆逐艦一同「「「おつかれさまでしたー!」」」 あきつ丸「ふぅ……なんとか隠しきれたであります……あとは部屋に戻って――」ホッ 外道提督「よく見えますな~」スカートペラリ あきつ丸「!!!?!??!?!!!!!?!?!?」ビックゥ 外道提督「はっはっは、ただの生身の人間に後ろを取られているようでは艦娘の名が泣くぞ」ニヤニヤ あきつ丸「き、き、き、貴様……見たな……!///」カァッ 外道提督「いやはや、よもや陸軍艦にこんな性癖があろうとは思いもしなかったよ……」ニヤニヤ あきつ丸「いや、これは、ちが、あの……///」アウアウアー 外道提督「いやいや、別にお前の性癖に文句を言うつもりはない。 むしろどんな性癖を持っていようとも私色に染め上げるつもりなのだから問題はない。 しかし私に打ち明けてくれなかったのが残念だなぁ」ニヤニヤ あきつ丸「いや、だから、これは、違うであります……///」アタフタ 外道提督「何が違うと言うのかね?ここはもうこんなことになっているぞ?」クチュクチュ あきつ丸「あっ!そ、そんな……はずは……」ハァハァ 外道提督「正直になれあきつ丸。君が露出狂であろうとなかろうとここで君が私を拒んでも救出作戦が遅れるだけだ。 私に身をゆだねれば同胞の命も助かり、君も私も気持ち良くなれる。すばらしいことだろう?」アクマノササヤキ あきつ丸「それは、そのとおり……であります、が……」ハァハァ 外道提督「さあ、いつものようにあの言葉を言ってごらん?」ゲス顔 あきつ丸「て、提督の主砲で……自分の変態露出狂バイタルエリアを……お仕置きしてほしいであります……」ジュン このあと滅茶苦茶セックスした 次の話提督×あきつ丸7-322
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469 名前:避1-444[sage] 投稿日:2014/08/06(水) 23 59 16 ID M6IL9BjI 大鯨のSSです。注意点は ハプニングはありますが非エロ 龍鳳のSSと話の繋がりはありませんが、キャラ付けや一部来歴等が共通する所があります NGは『幼妻大鯨ちゃん』 です 「不束者ですが、よろしくお願いします」 俺の前に立っていた少女はそう言った。彼女の名は大鯨。艦娘である。 艦娘とは、基本的にはかつて実在した艦船の力をその身に宿した少女の総称であり、 大鯨と名乗った彼女も潜水母艦大鯨の力をその身に宿している。 大鯨という名も彼女が大鯨の力を宿し、行使できる存在であることから名乗っているのであり、彼女の本当の名前を俺は知らない。 彼女に限らず大半の艦娘は本当の名前を封印し、その身に宿した艦船の名を名乗っている。 ちなみに艦船の中には人名のような名称のものも存在するが、そのような艦船の力を持つ艦娘は本当の名前、もしくは名字が一緒ということがあるらしい。 名もなき孤児だったが艦娘として幼い頃から育てられた故にそれこそが自身の本当の名前である艦娘もいるらしく、 中には艦娘が大切にしている、あるいはしていた存在の名前と、力を行使できる艦船の名前が偶然一緒だったということもあるとか。 とりあえず彼女に関しては純粋に力を行使できる艦船の名前を名乗っているだけと思う。 「よろしくな、大鯨。早速だが君の練度を上げる為に演習をするから君には第一艦隊旗艦になってもらう。 戦闘目的の艦でないとはいえ、ある程度は強くならないといけないからな」 「第一艦隊旗艦……それは私が秘書艦になれということでしょうか」 「ああ、他の艦隊は遠征に出かけているからな。なに、心配しなくていい。秘書艦の仕事といっても君はまだこの部隊に来たばかりだ。 君は私の仕事を見ながら、部隊のみんなと打ち解けていけばいい」 「はい、わかりました」 いつもだったら演習以外で秘書艦に新人をつけておくことはほとんどない。 俺が新人の彼女を秘書艦にしたのも彼女と一緒にいたいからだ。彼女に一目惚れしてしまった以上仕方ないことだ。 一応公私混同と言われた時の為の大義名分もあるにはある。 潜水母艦大鯨は戦闘目的で作られた艦ではない。空母にされる目的で作られ、実際空母龍鳳に改造されたこともあった。 しかし彼女の場合設計図が必要らしく、勲章とは無縁な俺には関係のない話だった。 だから彼女にデスクワーク等を教える名目でずっと一緒にいてもそう不自然ではないだろう。 こうして、俺の新たな仕事が始まった。 大鯨が来てから一週間が過ぎた日の夕方、全ての仕事を終えたばかりの俺は机に突っ伏していた。 「あぁ………腹減った…………」 突っ伏していたのは腹が減ったからというだけではない。 というのも俺は大鯨に一目惚れしたとか言ったが、実際は生で見る…いや、写真で見る前に艦娘達が描いた似顔絵で見ていたが、 その時には何も感じなかった。なので実は一目惚れとは言えないんじゃないかと悩んでいた。 くだらん事と思われそうだが俺は時々だが普段は気にしないような事を気にする。 勿論仕事には支障がないよう最大限努力したが仕事を終えた途端緊張の糸が切れたからかどっと色んなものが押し寄せてきた。 俺はそれらから逃れるかのようにまどろみの中に落ちていった………… 「ん……時雨か………」 物音がして眠気が吹っ飛んだ俺は起き上がった視界に入ってきた少女に声をかけた。 「提督…しっかりしてください!いくら私が時雨と似ているからって間違えちゃうなんて……」 そこには時雨ではなく、遠征に出していた大鯨がいた。 「私がいない間に提督に沢山の仕事が入ったって聞いて、帰ってきてすぐに飛んで来ましたけど……」 心配そうな顔でこちらを見る大鯨。仕事が忙しかったとはいえさすがに何も食べなかったのはまずかったか。心配かけすぎたようだ。 「すまないが冷凍庫のうどんをポットのお湯で解凍して、戸棚にあるレトルトの親子丼をかけてレンジでチンしてくれ」 「ええっ!?それじゃあまり…」 「早く…」 「わ、わかりました。それじゃすぐ」 そう言って大鯨は言われた通りにした。途中で訝しがるような表情をした気がしたが、腹が減っていたから気に留めなかった。 「あー、食った食った」 「元気になられて何よりです……」 空腹のせいで調子悪かったが、満腹になったから元気になった。 しかし今度は大鯨がなんだか元気なさそうである。 「ん?どうかしたか?」 「提督……レトルトの賞味期限、少し切れていましたよ……」 「ああ、すまない。忘れていたよ。まあ美味しく食べられる期限だから少しくらいは過ぎていても…」 「あと冷凍した生うどん、消費期限が過ぎてますし」 「冷凍してあるから少しくらいなら大丈夫さ」 「……そうですか…………」 大鯨は諦めたかのようにそれ以上は何も言わなかった。だが少し不安そうにしている表情は俺が司令室を出るまでそのままだった。 大鯨が来てからちょうど一ヶ月が過ぎた。俺は普段行かない食堂に珍しく足を運んでいた。 「提督!?いつも食堂に来られていなかったのにどうして今日は……?!」 「え…ああ、そうか。君は今週は遠征していて食堂に来れなかったんだったな。実は今週七夕フェアをやってるから久々に来ているんだ。 あと今日はハヤシライスが出るからな。小学生の頃に体験学習で行った先の一日目の昼食で出るはずが 台風の影響でそこに行ったのが午後からになってハヤシライスを食べ損ねたんだ。 それ以来、学食とか食堂でハヤシライスが出る日は必ずハヤシライスを頼むようにしたんだ。 これはあの時以来変わらない癖みたいなものだな」 「駄目ですよ…食堂で出るお食事は栄養バランスがいいんですからちゃんと食堂で食べるようにしないと…」 「ハヤシライスだけじゃないぞ。トルコライスや鳥の唐揚げのマヨネーズがけ丼の時だって食堂に顔を出すし。 あと親の知り合いが俺がラーメン好きと知って毎年ラーメン送ってくれるくらい俺は麺類好きだから麺類フェアの時は欠かさず顔を出すし、 食べたことが無いような珍しい料理が出た時も…」 「…提督は普段どんなお食事をなされているのですか……?」 「ああ、普段はグッズがもらえるキャンペーンやってるコンビニのパン買ったり、 スーパーのお惣菜コーナーで夜に半額の商品を買ったり、安売りのカップ麺を買ったり…」 「…提督、もう少しお体を労ってください」 「大丈夫だ、トクホの商品を買って…」 「ダメです!!」 大鯨が怒鳴る。 「……ごめんなさい、大声をあげて。でも…このままだと本当にお体にさわりますよ」 大鯨の目に薄らと涙が浮かぶ。 「……わかったよ。これからは気をつけるよ……」 「本当ですか……」 「本当だって…」 渋々納得したような感じだがまだ疑うような目をしていた。 これからはお惣菜やカップ麺を控えてちゃんとお弁当を買ったり、 なるべく食堂で食べるようにしようと誓った。 あくる日の朝、俺は葱を切っている音で目が覚めた。味噌汁の匂いがして久々に…… ってちょっと待て!俺は鎮守府近くの宿舎で一人暮らしの筈だぞ! 「誰だ!」 俺は起き上がって身構えながら声をあげた。 「あ、提督、おはようございます」 そこにいたのは大鯨だった。俺は相手が顔見知りな部下だった事に安堵したが、 同時に何故彼女がここにいるのかと思い問いただした。 「提督、昨日の事を覚えてらっしゃらないんですか?今日の七夕祭の為の会議に参加して、飲んでいたことを」 鎮守府は基本的に深海棲艦と戦う為の基地であるが、同時に深海棲艦の被害者達への慰問等も行っている。七夕祭もその一つだ。 「確か会議が終わった後飲み会に誘われて……酒は強くないから飲んだのは最小限で済ませたけど、 体が微妙にフラついて、大鯨に頼んで一緒に俺の宿舎に帰ってきたんだったな」 「覚えてらっしゃったんですね」 「酔い潰れるまで飲んだわけじゃないからな。しかしお前は自分の宿舎に帰らなかったのか?」 「少し気になったので提督の部屋の冷蔵庫を見たりしましたけど……あれじゃ本当に健康に悪いですよ。 野菜とかほとんどありませんし、戸棚もレトルト食品ばかりで、今作ったお味噌汁も期限が迫っていて…」 「ああ、すまなかったな、ありがとう」 「とりあえずそのままだとあれなので冷蔵庫にあった葱をきざんで入れましたよ」 「すまぬ…」 「はぁ……本当に心配になってきました………」 心配そうにする大鯨を見て心が痛んだ。俺はそれから逃げるかのように味噌汁をズズっと啜った。 「ん?これ、生姜が入っているか?」 「よくわかりましたね。あまり入れませんでしたけど…」 ほのかな生姜の味がなんだか活力を与えてくれるようだった。 ちなみに葱や生姜は元々俺が買っていたもので、素麺等に使う為だ。 「インスタントの味噌汁でさえこんなに美味しく作れるなんて、大鯨は将来きっと…料理で人を幸せに出来るだろうな」 いいお嫁さんになれそう、と言いかけ、なんとか別の言葉で言う。 「そんな…幸せにできるだなんて…」 「自信持ってもいい。俺は今生き生きとしてきたぞ」 俺の言葉に大鯨は恥ずかしそうに顔を逸らした。 そういえば誰かと朝ごはんを食べるなんていつぶりだろうか。 無論出張した時とか、朝まで会議していた時には誰かと一緒に食べたことがあるが、 こうして自分の空間で誰かと食事したことは鎮守府に来てからは記憶にない。 ふと俺は時計を見た。よかった、まだ結構時間がある。俺は大鯨に注意をされないように普段はあまりしない身支度を自分からやった。 昼過ぎ、俺が七夕フェア最終日のメニューを食べ終えた頃、食堂内に大きな笹の葉が入ってきた。 立て掛けられるや否や次々と群がる子供達。食堂はお昼時には一般開放されているのが、学生である彼等がここにいるのは社会見学を兼ねている為である。 「ほらほら、お前ら一気に群がるんじゃない。順番順番」 今日の俺の秘書艦の天龍が社会見学に来た子供達に言う。 いつもの秘書艦の大鯨はちょっとした用事があると言って秘書艦の仕事を天龍に代わってもらっていた。 「ふふっ、天龍さんったら、口は少し乱暴そうですけどみんなをちゃんと思いやって見ていますね。きっと将来いい先生になれそうですね」 そう言いながら大鯨が戻ってきた。そして天龍に謝るような口調で 「すみません秘書艦なのに仕事を天龍さんに押し付けてしまって…」 と謝った。 「気にすんなって。元々俺が子供達の引率担当だったからな。ちょっと手間が増えただけだ。それよりもお前らも願い事を書いていけよ」 気にするなと言うような感じで短冊とペンを俺達に手渡し、天龍は子供達を連れて行った。 天龍達を見送った俺達は短冊に願いを書き、笹の葉に飾り付けた。 「大鯨はどんな願いかな……『私の願いが叶いますように』……これまた随分とスーパーアバウトだなあ……」 「提督は……『この世から不幸がなくなりますように』…ですか」 「幸せを望むよりも不幸を望まない方がいいかなって思ってさ。ちょいと消極的過ぎかな?」 「いえ、この世から不幸な事や悲しいことが消えればいいって私も思っています」 「あ、提督!それに大鯨さん!一緒にいたんですね、調度よかった」 鎮守府の連絡係兼事務長の大淀が書状を持ってやって来た。 「大鯨さんよかったですね。提督もこれを見てください」 大淀が見せた書状には、大鯨が俺の所へ住み込んでお世話することを許可する、という旨の内容が書いてあった。 どうやら大鯨が午前中いなかったのは不摂生な俺の世話をする為だったらしい。 なんだかやけにあっさりと許可が下りたなと思われるだろうが、こういったことはそんなに珍しい話でもない。 宿舎は部屋こそどれも広いが原則的に一人部屋であり、複数人での入居が許される範囲は家族くらいであり、 他人、ましてや異性と同居するなどありえないだろう。 しかし例外もあり、艦娘側が詳しく事情説明をすれば艦隊司令官以上の者の警護も兼ねて男性艦隊司令官との同居が許される。 ちなみに男性司令官から警護が欲しいと言われれば男性憲兵が警護に来て、 女性司令官から言われた場合は艦娘が警護につき、艦娘側から女性司令官警護を申し出ても簡単に警護出来るらしい。 大鯨があっさりと許可を貰えたのは俺があまりにも不摂生だということがみんなに知れ渡り過ぎているからなんだろう。 鎮守府の最高責任者にまで『もう少し摂生しよう』と言われたくらいだからなあ。 まあわざわざ言ってくれたという事は俺の事を必要と思っているからであろう。 俺は階級こそあまり高くないが、かつて……去年のクリスマス頃に現れた謎の敵― ―深海棲艦とは違い、艦娘と同じくかつての艦船の力を持った存在、 しかし力を発現できる存在ではなく艦船そのものがパワーアップして現れた存在― ―それらに対し一番有効な対策を立て、どうにか撃破することが出来た事が評価されているからか、 鎮守府における俺の重要性は結構高かった。 「まあ理屈は通っているけど、わざわざそこまで…」 「提督が倒れたら少なからず皆さんの心に影響がありますし、なによりも私…」 「わかった、俺を護ってくれ」 「…………はい!」 何拍か置いて、大鯨は嬉しそうに返事をした。 こうして、俺達は一つの部屋で一緒に暮らすようになった。 それからというもの、俺は凄く幸せだった。一人暮らしだった時と比べたら自由な時間は減り、同居人である大鯨にも気を遣ったりしたが、 それは大鯨も同じ、いや、無理を言って押しかけたからこそ俺以上に気を遣っているだろうと考えたら文句なんて言えない。 下手な事を言って彼女に嫌われたら、例え世話だけはしてくれたとしてもかなり気まずい。 それに、少々俗な言い方になるが、まるで幼妻と言いたくなるようなセーラー服を着たかわいい女の子が一緒に住んでくれて、 自分の為に手料理を作ってくれるという状況は男なら誰でも憧れるだろう。 それが自分が好きな女の子なら尚更だろう。もしその行為が仮に女の子に恋愛感情がない場合での関係だったとしても。 大鯨と一緒に暮らすようになって数ヶ月。秋の健康診断の結果は前の健康診断の時よりも良くなっていた。 これも大鯨の手料理のお陰だろう。なんだか嬉しくなった俺は、仕事が終わったらどこにも寄らずに帰っていった。 大鯨と一緒だったなら結果が出てすぐに大鯨に見せ、帰りも買い物をしていっただろうが今日は大鯨は休養日である。 「ただいまー!」 俺は嬉しそうに部屋に入っていった。しかし大鯨の声が聞こえない。 いる時はいつもすぐに返事をするのに珍しいと思い、買い物かなと思ったが、ふと浴室からシャワー音が聞こえた。 なんだ、風呂掃除をしていたのか。俺が一緒にいる時はいつも俺が掃除していたが、 俺がいない時は大鯨が風呂掃除をするというのが誰が言い出すでもなく決まっていた。 「大鯨、ただい………!?」 バスルームの戸を開けた俺の目の前に凄い光景が広がっていた。 大鯨がシャワーを浴びていたのである。勿論服なんて何も着ていない。 形の良さそうな、安産型みたいな大きいお尻に一瞬釘付けになったが、すぐに視線を上に逸らした。 大鯨の横髪は濡れているにもかかわらずいつものようにまるで鯨のヒレを表しているかのごとくハネていた。 大鯨が気配に気付いたのか顔をこちらに向けた。 数瞬の沈黙の後、声をあげたのは俺だった。 「ご、ごめん!」 俺は全力で謝り、その場からすぐに離れた。 「本当にごめん、大鯨……」 「いいえ、悪いのは私の方です。掃除に疲れたからって、提督がお帰りになる前に勝手にお風呂に入ろうとした私の方が……」 こういう時はたとえ男に落ち度がなくても責められるものだが、大鯨はひたすら自分に非があると謝り続けた。 そんな彼女を見るのが辛かった俺はすぐに健康診断の結果を見せた。 この前の時と比べて凄く良くなって、これも大鯨が来てくれたお陰だとひたすら大鯨がいてよかったと讃えた。 その甲斐があったのか、大鯨はやっと落ち着いた。 その夜、俺はふと目が覚めた。色々あって疲れているはずだから眠りも深くなるはずなのに目が覚めるのは珍しい。 しばらくして俺は横に僅かな温もりを感じた。そして豆電球の明かりに照らされたものを見て俺は声をあげそうになった。 なんと大鯨が俺の隣で寝ていたのだ。 ひょっとしてマズい事をしてしまったのかと思い、布団をあげた。 非常時の為に置いておいた懐中電灯で照らして見た感じ特に変な様子はない。 俺のパジャマにも、大鯨のパジャマにも乱れた様子はなく、布団も汚れているわけではない。 俺は時計を見て何もなかったという事を確信した。俺が寝る前に最後に確認した時間からそれほど経っていなかったからだ。 俺は大鯨が何故俺の布団に入ってきたのかを考えたが、寒くなったからとか、間違えたとか、そういった事と思えなかった。 しかし考えていても仕方がない。俺は大鯨がいつも寝ている畳部屋に彼女を運んだ。布団は敷いてあったから彼女を寝かせた。 さて、これからどうするか。あんな事があって目が覚めてしまい、寝ようとしても悶々とした気持ちになってしまうだろうからと、仕事に取り掛かった。 仕事といっても軍務関係ではなくイベント関係だった。今度のイベントはハロウィンである。 ハロウィンまではまだ日程はあったが、この機会に草案くらいは作っておこうかと思った。 色々調べ事をしたり考えていて、気が付いたら朝になっていた。我ながらよくもまあここまで作業が出来たものだ。 時計を見るといつもは大鯨がもう既に起きて朝食ね準備が出来ている時間だが起きている気配さえない。俺は大鯨を起こしに行った。 大鯨はまだ眠っていた。よく見ると枕が涙で濡れているように感じる。とりあえず俺は大鯨を起こそうと声をかけた。 「大鯨、起きて!」 「…………」 「大鯨、もう六時半だよ!」 「ん……あ…………ええっ!?もうこんな時間!?」 大鯨はひどく慌てた様子で起き上がった。目を見ると泣き腫らしていたのか少し赤くなっていた。 「提督、ごめんなさい、寝過ごしてこんな時間に……」 「いや、気にしなくていい。今日は俺も休みだからな」 俺が夜更かししてハロウィンプランを練っていたのはそのためである。 「今日はゆっくり休もう。働いてばかりでも駄目だからな。とりあえず起こしてしまってごめんな」 俺はそう言って大鯨を再び寝かせた。俺は昨日の夜からずっと目が冴えているからまだしばらくは眠れそうにないだろう。 その間に俺は考えた。何故大鯨は泣いていたのだろうか。色々と思い返したところ昨日のシャワーシーンが思い当たった。 確証はないが、多分裸を見られてしまってもうお嫁に行けないと思ったのかもしれない。 だとすれば、俺は男として責任を取らなければならない。 俺は大鯨が目を覚ますまで、彼女が目を覚ました時に何と言うべきか考えた。 「提督、さっきはごめんなさ………何ですか、そんなかしこまって?」 大鯨…いや、一人の少女が驚いていた。 「君に大事な話があるんだ。昨日俺が君の裸を見てしまっただろう。 だから君がもうお嫁に行けないって思ってしまったんじゃないかと思ってね。 俺はそうなってしまった責任を取りたいんだ… いや、それも単なるきっかけに過ぎないかもしれない。 俺は君を一目見たときから好きになっていたんだ。そして、君との日々を過ごす内に君の優しさや思いやる心に触れてますます好きになっていったんだ。 そして君が一緒に住んでくれる事になった時は本当に嬉しかったんだ。君と過ごす幸せな日々…… それはとてもかけがえのないものだったんだ。そしてこれからもそんな日々を過ごして行きたい。だから…俺と結婚してくれ!」 俺の一世一代の告白である。失敗するならその時はその時である。 しかし、彼女の言葉は俺の言葉への答えではなかった。 「……どうして……どうして私に何もしなかったのですか……………」 「え……」 「若い男女が一緒に暮らしていたなら何かあってもおかしくはないでしょう。 でも、あなたは私に何もしなかった……私が布団に潜り込んだ時だって……」 昨日俺の布団に彼女が潜り込んだ理由はそれだったのか。 「私は枕を濡らし、もうこの恋が実らないものと思っていました。優しく想ってくれていたのは私の勘違いなのかなって……」 「それは違う!俺は下手なことをして君を傷付け、嫌われてしまう事を恐れていた。 だけど、それこそが間違いだったなんて…… 俺だって男だから色々と思う事だってあった。だけど、君と過ごす何気ない日々…… テレビを見ながら笑い合うとか、一緒に音楽を聴くとか……そんな何気ないことでも、君と一緒というだけで幸せだったんだよ」 「…………ううっ……私はなんて馬鹿だったんでしょう……あなたの気持ちを理解できなくて……」 「だったら教えてくれ。俺の言葉への答えを」 「あなたの言葉への答えは……私もあなたと一緒にいたい。私を選んでくれてありがとうございます……」 涙を流しながらだったが。徐々に笑顔になり、嬉し涙に変わっていく。そして、彼女はある言葉で俺の気持ちに応えた。 俺達が初めて出会った時に言った言葉、だが、その時とは少し意味が違う言葉で。 「不束者ですが、よろしくお願いします」 ―終― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 595 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 03 ID vw3jzdiY 2014年12月30日、午後11時50分、駿河湾海域。 ここで今、大規模夜戦演習が始まろうとしていた。 「提督ぅ~……眠いですぅ……」 「我慢しなさい睦月。そんなんじゃ一人前のレディーにはなれないわよ」 「一人前のレディーだからこそ肌荒れを気にしなくちゃいけないのよ」 「みなさんはまだいいですよ。私は空母なのに夜戦演習させられるんですから……」 「そうぼやくな。空母といえど実戦では夜戦をせざるを得ない事もあるだろう。 その時の立ち回りの訓練と考えれば決して無駄ではないはずだ」 「でも……」 「これが終わったら熱々な味噌煮込みうどんと台湾ラーメン、 おまけに伊勢うどんともろこしうどんとあんかけスパときしめんが出てくるぞ」 「本当ですか?私、頑張ります」 「でも麺類ばかりじゃないですか……」 「なんでもいいさ、夜戦が出来ればさ!」 「お前は相変わらずだな」 「て・い・と・く。提督!横須賀鎮守府の艦隊が到着しました。 我々もそろそろ準備いたしましょう」 「到着したか。よし………… みんな、12月31日午前0時より横須賀鎮守府との夜戦演習を行う。 横須賀鎮守府の艦隊は主力艦隊で精鋭揃いだ。個々の戦闘能力は我々よりも上だ。 だが数はこちらの方が上。集団での戦法を心がけて立ち向かうんだ。 ただあちらも集団相手をする為の戦法でかかってくるはずだ。決して気を抜くな」 「おー」 大鯨が掛け声で応える。こうやって『おー』というだけでも結構違うとかなんとか。 「提督、そろそろ時間です」 「よし、これより大規模夜戦演習を開始する。総員、第一戦闘配備!!」 こうして今年最後の演習が始まったのだった。 596 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 28 42 ID vw3jzdiY 「おはようございます」 「おはよう。もうお昼だけどね」 「ごめんなさい……」 「いや、夜戦演習やっていたから仕方ないさ。みんなもさっきまで寝ていたしさ。 今日は大晦日だ、もう掃除も済んだしおせちも作ってあるし、ゆっくりしよう」 「あら、司令官に大鯨ちゃん、おはよう」 「如月ちゃん、おはよう……って言ってももうお昼ですけどね。今すぐご飯準備するね」 「ありがとう………………ねえ司令官、大鯨ちゃんとの姫納めはお済みになられましたか?」 「姫納め………いや、してないよ」 「もぅ……するしないはあなた達の勝手だけど、せめてちゃんと見ていてあげてね。 ……もしかして初夜の時にヤリ過ぎて出し尽くして枯れちゃったとか?」 「そんなことはない!確かにその時は出し尽くすまでヤったけど、でも今でも彼女への想いは燃え続けているさ」 「じゃあ…あの子が7ヶ月の未熟児で産まれて、小さい頃は体がとても弱かったから 今でも無理はかけられない、って思っていない?」 艦娘大鯨の生まれ育ちは潜水母艦大鯨と重なるところがあった。 潜水母艦大鯨は起工から7ヶ月で進水することとなり、その後も様々な修繕や改良が必要な艦であった。 大鯨の力を宿す艦娘の運命も潜水母艦大鯨の運命ほとんど一緒だった。 だがそういう境遇だったからこそ艦娘大鯨になれたのかもしれない。全ては星が決めた運命だったのだろう。 「そんなに気にしてないよ。無理させるつもりもないけどね。彼女は今は艦娘になってるくらいなんだ。 丈夫でなけりゃ艦娘なんてやってられないさ。艦娘だから普通の人以上には身体能力あるさ」 「大鯨ちゃんはとっても成熟しているって一目瞭然ですしね」 「あとさ……特別な事をしなくたって、ただ一緒にいるだけで満たされるってのも事実だ」 「そういう事は私にはよくわかりませんけど…… ところで司令官はなぜ起きていられたのですか?私がトイレに起きた時にも部屋に電気がついていましたし」 「いやな、大晦日と元日は一睡もしないって決めてたから。それ以外特に理由はないな」 「アホみたいな理由ですね」 「そうだな。まあ仕事は全て片付けたし、これからみんなとゆっくりするよ」 597 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 02 ID vw3jzdiY 「提督ーっ、おはよーっ!」 「おはよう川内、まだ7時だぞ。夜の」 「いつまで寝てんだよ、おっせぇなぁ。ちゃっちゃと起きろよ。 那珂が紅白に特別出演するってのによ、下手したら見逃すところだったじゃないか」 「はい川内さん、丁度年越し蕎麦ができましたよ」 「ありがとっ。紅白見ながら食べようねっ。ところで伊勢や龍驤達はどうしたんだい?」 「あいつら戦艦組や空母組は正月の為にここら辺の神社に行ってるさ。 彼女達は特別な霊的な力があるからそういったところに需要があるんだ」 「まあ実際はみんな綺麗だから引く手あまたなんでしょうけどね」 「扶桑や山城はそういう服装がとても似合っているわけだしさ、わかるよ」 「まあそれもあるだろうな。だけど戦い以外で人々に貢献できるってのも素晴らしいと思うんだ。 夏に深海棲艦が本土襲来して以降全国各地に艦娘の拠点が新たに作られたけど、 俺達は地域住人達を守っているとはいえ、逆に迷惑をかけている事もあるだろうからな。 だから戦うばかりじゃなく、ああいった所でも交流を深めなきゃいけないからな」 「でも私達が彼女達の頑張りを見ることはできませんね」 「流石に俺達まで出て行ってこの鎮守府を空けるわけにはいかないからな。 俺達鎮守府残留組が鎮守府から離れられるのはみんなが帰ってきた後になるな。 でもみんながいるから今という時間がとっても楽しいって事に変わりないさ。 さあそろそろ紅白の時間だ。年越し蕎麦を食べながらゆったりと見るとしよう」 緊急出撃する事態にでもならければ駆逐艦や巡洋艦等は大晦日には任務がない。 俺は今まで大晦日は慌ただしい思い出しかなかった。 大晦日にゆったりできるなんて俺の人生では初めてだったかもしれなかった。 そして………… 598 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 30 47 ID vw3jzdiY 「あけましておめでとう!」 「おめでとうございます!」 ついに2015年を迎えた。 「みんな、今年も一年よろしくな!」 「こちらこそよろしくお願いします私…私達はいつまでも一緒に…」 「ちょっと!少し重いんじゃないの?もう少し普通にいきましょ」 「せっかく新しい年を迎えたのですからね。まあプリッツでもどうぞ」 プリンツ・オイゲンがプリッツを差し出していた。なんか彼女のお気に入りのおやつらしい。 俺としては11月に彼女がパッケージになった商品でも出てこないかなーって考えている。 「そうだな。年末年始ゆったり過ごせるなんて初めてだしな」 「初めてって……あっ…」 「そう、去年の今頃は本当に大変だったからな。 俺達じゃほとんど太刀打ちできないくらい強い奴らと戦っていたんだ」 「でも私達が勝てたイオナさん達がいたからなのです」 「そうですね。でも彼女達は今どこにいるのか……せめてお正月くらい一緒にのんびりしていたかったですよね」 「彼女達には彼女達の戦いがある。俺達には俺達の戦いがあるようにな。 なに、この地上にいる限りいずれまた会えるさ。 地上が邪悪な者達の侵略にさらされた時、必ずもう一度会えるはずだ」 「できればそんな状況じゃなくてもっと平和な時に会いたいですけどね」 「さて…そろそろ大本営からの新年の挨拶の時間だ。スクリーンに映し出されるからみんなそろそろ整列してくれ」 「はいっ!」 こうして、2015年が慌ただしくも始まったのだった。 599 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 31 50 ID vw3jzdiY 「あっ、司令官さん、お疲れ様です、お風呂は出来ていますよ。ではごゆっくり……」 鳥海が大淀の声真似をしながら俺に伝えた。大鯨はまだ洗い物で忙しい。 俺は早速風呂に入った。今日も一日平和だった。新春スペシャルのお笑い番組も面白かった。 風呂に入っている内に日付が変わり二日になっていた。今日は完全に休みだ。 そう思うと俺は気が抜けて目を閉じ、そのまま意識を手放した………… 知らぬ内に意識を手放していた俺は唇に何かが触れた感触で目を覚ました。 目の中に愛する人の顔が入ってきた。俺はキスされていたのだ。驚いて唇を離してしまった。 「あ…目が覚めました?」 「?……え………うん………」 状況がよくわからなかったがどうやら俺は風呂場で寝ていたらしい。湯舟に入っていなかったのが救いか。 「驚きました?あの時のお返しですよ。お・か・え・し」 「う……」 結婚する前の話だが俺は一度彼女がシャワーを浴びている現場に遭遇してしまった。 もちろんわざとではなく事故なのだが、俺の不注意が原因ではあった。 彼女は許しているようにも見えたが、仮に仕返しされてもあまり文句は言えないかも…… 「なんてね。まあそれもありますけどあなた全然寝てなかったから心配でしたよ。 心配になって見に来た甲斐がありましたよ。ダメですよお風呂で寝たら」 「すまない…で、なんで裸なの?」 「一緒に入るのは嫌ですか?」 「むしろ嬉しいけど、何だか恥ずかしい…」 「私と致したのにですか?」 「それでも恥ずかしいものはあるし、せめてバスタオルを………いや、いいや。一緒に入ろう」 そんなわけで俺は彼女と一緒にお風呂に入ることになった。 600 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 33 39 ID vw3jzdiY 「では背中を流しますね」 「頼むよ」 背中は洗いにくいだけに洗うなら誰かに頼むのが一番だろう。 しかし何故か両肩を掴まれた。何故?と思ったのもつかの間、 背中をスポンジとは違う、柔らかい二つの温かい感触が襲った 「なあ……これって……」 「気持ちいいですか?」 「…………あ…ああ……」 言葉でははぐらかされたが、どう考えても答えは明白だ。 彼女は豊かな胸をスポンジ代わりにして俺の背中を洗っている。 彼女の柔らかな温かい乳房と、固い乳首の感触、 そしてそれらが泡により滑らかに擦られる事によって俺は刺激されていた。 やがて背中から彼女が離れ、お湯で泡を洗い流された。 「はい、背中を流し終えました。次は前をきれいにしてあげますね。おちんちんもちゃんときれいにしてあげないと」 「そっちは俺がやるから!あ、いや、先に君の背中を流すよ」 そう言って俺は彼女の背中を流した。彼女にそのまま洗わせていたら射精してしまうかもしれないと思ったからだ。 彼女とは初夜の時以降交わった事がないどころか、一人で致したこともなかったからだ。 「あー、さっぱりした」 風呂から出た俺はパジャマを着てすぐに布団に入った。 「どうですか?潜水母艦大鯨のように心地よいですか」 「ああ、とても良いよ」 俺は膝枕をされていた。潜水母艦大鯨がどれくらい居心地良かったのかは知る由もないが、 彼女自身のの温もりと柔らかさが俺に安心感を与えてくれた。 「今までずっとご苦労様です。とりあえず今日はゆっくりと休んでくださいね。よろしければ子守唄を歌いますよ」 「そうだな。頼むよ」 「それじゃ歌いますね。ねーんねーん、ころーりーよー、おこーろーりーよー……」 彼女の歌は天使の歌声のようだった。声だけが天使ではなく見た目も心も全てが天使だった。 ちなみに如月は彼女を穢れ無き天使と言っていた時もあった。 穢れ無き天使と呼ばなくなったのは俺が結婚してからのことだった。 でも天使であることには変わりはなかった。俺は色々な事を思い返しながら眠りについた………… 601 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 34 19 ID vw3jzdiY …………なんだか脚の辺りが重い。それだけではなくちんちんも何だか気持ちがいい。 その感触で俺は目が覚めた。外は明るかった。しかし布団が妙に膨らんでいた。 何かと思い布団を少しめくった俺の目には驚くべき光景が入ってきた。 俺のちんちんをチロチロと舐めていた存在がいた。 それが愛する妻で、何も着ていないと認識した時俺の意識は完全に覚醒した。 「あ……起きましたか……」 少し恥ずかしそうな顔だった。 「一体何を…」 「じっとしていてください。私が全部やりますから……」 そう言って再び舐めはじめた。最初は亀頭を舌先で恐る恐る舐めている感じだったが、 徐々に裏スジを舐めたり、舌の腹で舐めたりしていった。 そのテクは明らかに慣れていない、初めてやってるようなものだと感じたが、俺にはそれさえも性感を高めるものだった。 彼女が慣れない感じで健気に俺を気持ち良くしようとしている嬉しさの一方、 ちんちんを汚らしいものだと自分で思うが故にその汚らしいものを舐めている彼女への罪悪感で胸が押し潰されそうでもあった。 もしきれいに洗っていなかったら凄くへこんでいたかもしれない。 チロチロとした感触に慣れてきて我慢する余裕が出てきたと思った矢先、 なんと亀頭を口ですっぽりと包み込んだ。物凄い快感が襲い掛かってきた。俺はそれに耐えるのに必死だった。 なおも彼女の攻めは続き、口をすぼめて雁首を締め付けたり、頭を上下させちんちん全体を擦って刺激したり、 猛烈な勢いで吸おうとするなど、恐らく考えうる全ての知識を総動員され、そこまでされてもはや限界だった。 「駄目だ……出る……離れてっ!!」 俺は力を振り絞って言った。彼女は一瞬口を離すかと思ったらなんと舌の腹で鈴口を塞いだ。 602 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 35 05 ID vw3jzdiY ビュルッ…… 久方ぶりにちんちんからドロリとした濃厚な粘度の液体が吐き出される感覚を感じた。 彼女は噴き出された快楽の白いマグマを全て舌の腹で受け止めていた。 零れぬよう唇できつく締め付けていた事が更なる快感をもたらした。 永遠に続くかのような快感が終わった。それを確認した彼女はようやくちんちんから口を離した。 大量の白濁液がちんちんを隠すかのようだった。どうやら彼女は一滴も飲まなかったようだ。 飲んでほしかったという思いもなくはなかったが、そんなもの飲むものじゃないからそれはそれでよかった。 俺の顔を見ていた彼女はニコリと微笑んでいた。俺がとても気持ち良さそうにしていたのだろう。 終わった……と思ったのもつかの間、今度は豊かな乳房で俺のちんちんを包み込んだ。いわゆるパイズリである。 ヌチョ……ヌルッ…… 俺の精液のせいなのか、物凄く滑りがよくて気持ちがいい。彼女が精液を飲まなかったのはきっとこのせいなのだろう。 彼女のパイズリは上下に擦ったり、強弱をつけながらぎゅうぎゅうしたりと意外と変化をつけていた。 そして再び射精感が訪れた。 「ごめん、また……」 その言葉を聞いた彼女は胸で思い切り締め付けた。 ビュルルッ、ビュルルッ!! 今度は先ほどよりも粘度が少なく、勢いのあるものだった。それがまた違った快感を与えてくれる。 そんな勢いのある射精も、彼女の豊かな乳房でちんちんが完全に包み込まれていた為に 彼女の顔にかかるようなことはなく、乳房内で中出しをしているかのようだった。 粘膜に包まれた感触とはまた違う、柔らかく暖かい感触に俺は我慢することさえもしなかった。 603 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 09 ID vw3jzdiY 「……二回目なのにこんなにたくさん……とても気持ちよかったんですね」 嬉しそうな顔をしていた彼女を見て俺の心も満たされていた。 「おちんちん、まだ硬いですね……では本番行きますね。あなたはじっとしていてください……ッ!」 そういって彼女は己の大切な所で俺のちんちんを飲み込んだ。 彼女自身の蜜が溢れていた事と俺の大量の精液でちんちんがヌルヌルだったこともあり案外すっぽりと入っていった。 「では動きますね……」 そう言って彼女は腰を激しく動かした。暴力的なまでの快楽が彼女によってもたらされていた。 「ん……あっ……」 ここにきて声をあげる彼女は今になって快感が訪れようとしていたのだろう。 ヌチョヌチョと卑猥な音が立つ。その度に俺は気持ち良くなっていた。 本来精を吐き出す為の場所に収められていた為か、三回目だというのにまたまた射精感がこみ上げてきた。 「ああっ、もう…出る……ッ!」 「ください!いっぱいくださいっ!」 俺は彼女の蜜壷の中で全ての想いを吐き出していた。三回目なのにまた大量だった。 きっと彼女に赤ちゃんを孕んで欲しい、俺の子供を産んで欲しいという潜在的な想いのせいかもしれない。 604 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 36 40 ID vw3jzdiY 「はぁ……はぁ…………」 二人とも息が絶え絶えだった。 「あなたの暖かい想いが……私の中の全てを満たしていきます……とっても気持ちよかったんですね……」 「うん……でもなんでこんな積極的に……姫始めにしては激しいぞ……」 「女の子だって、エッチな事をいっぱいしたいって思うんですよ」 俺はあることを思い出した。潜水母艦大鯨は11月16日に進水した。 進水した日をこの世に生まれた日とするのなら、少々痴ましいが、天の蠍を守護星座に持つということになる。 しかもよく調べたところ太陽星座だけではなく月の星座さえも蠍座であった。 そして大鯨の艦娘である彼女も、潜水母艦大鯨と同じ日にこの世に生を受けた。 しかも彼女も月の星座が蠍座である。それどころか冥王星の星座さえも蠍座であった。 蠍座は好色の星と言われている。ましてや太陽星座と月星座が一緒なら裏表なんてないことになる。 俺も蠍座であり月や冥王星だけでなく他の星でも蠍座が守護する星があった。 俺達二人は、本質的に快楽を求め続ける存在なのかもしれない。 「そうか……なあ、次は俺が動いてもいいか?もう疲れも取れているから大丈夫だよ」 「大丈夫ですか……ならお願いしますね。あなたの好きなように気持ちよくなってくださいね……」 彼女の了承を得た俺はすぐさま体位を変えた。彼女を後ろから突く体勢、いわゆる後背位である。 鯨は向かい合いながら交尾をするという。人間もそうだろうけど、動物みたいに後背位も行う事がある。 後背位は肉体的に気持ちいいが、それはかつて動物だった時の潜在的な記憶から来るものなのかもしれない。 605 :エ・ロ・エ・ロ 幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 38 17 ID vw3jzdiY パンッ!パンッ!ヌチョ…ヌチョ…… 肉が激しくぶつかり合う音と、淫らな水音が混じり合い、更に淫靡な気分にさせてくる。 結合部からは中に出された精液が収まりきらないのか飛び散っていた。 「くっ…また……」 四回目になるというのに、簡単に達しようとしていた。自分が快楽を得ようと好き勝手に動いたから当然だろう。 「中で出すぞ!」 「来て……あなたの想いをもっと吐き出してっ!」 「うおああああああああああっ!!!」 俺はちんちんを最奥まで押し付け、叫びながら射精した。もう彼女は満たされていたからか収まりきらず、 ちんちんが律動する度に精液が結合部から勢いよく飛び散る。 どこにこれほどのものがあったのだろう。どれだけ溜めていたのだろう…… 自分でも驚くぐらいたくさん出していた。射精が終わった時はすごく時間が経ったような錯覚に陥っていた。 「ああ……私の中であなたの鼓動を感じてました……」 「ふぅ……はぁ……ごめん、自分勝手に動いて……」 「いいんです、私だって散々自分勝手に動いたんですから……おちんちん、まだ硬いですね。もっとしたいですか?」 「もっとしたいよ。もっと……もっと気持ちよくなりたい……」 「私も気持ちよくなりたいです……だから、もっと求め合いましょう!」 「ああ、行くぞ!!」 互いに快楽を求め合うことしか考えていなかった。これも天の蠍を守護星座に持つ者の定めか。 こうして、俺達の欲望に満ちた行為は、日が沈み、夜の闇に支配され、 そして再び太陽の光が地上を照らし始めるまで続いたのだった。 ―終― region(close,後書き) 606 :幼妻大鯨ちゃん:2015/01/01(木) 20 44 00 ID vw3jzdiY 以上です 大鯨ちゃんは去年初めて出会った時から一目惚れをして それ以来ずっとダントツで一番大好きな子でした もし大鯨ちゃんが本当にいて、好きでいてくれていたならきっと凄く頑張れそう…… 彼女の為に頑張ろうって気になっただろうな…… 好きな人とは体を重ねるのもいいですけど、でも一緒にいるだけで幸せというのが俺の本音でもあります これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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574 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 06 21 ID JVCB8H3c あけおめこ とよろ 姫はじめって聞くとイベント海域ぽくて不穏だけど鶴はめでたいからいいよね 1月1日 元旦朝 鎮守府の年明けは静かなものだ。 「「明けましておめでとうございます」」 提督の小さな部屋で互いに挨拶を交わす提督と翔鶴。 正月といっても特に何かある訳でもなく、挨拶を交わす以外には正月らしい点は今のところない。 しかし鎮守府内は正月らしい静けさがあった。 戦艦組は昨日の夜から臨時任務に就いている。 といっても戦闘海域にいるのではなく、近所の神社へ駆り出されているのだ。 神社にとっては一大イベントである初詣に備え、臨時の巫女として戦艦組、中でも普段からそれらしい格好で知られる金剛型、扶桑型、伊勢型に白羽の矢が立つのが最近の年末年始の恒例行事となっていた。 特に伊勢型はその名前から神社から有難がられ、毎年引っ張りだこだ。 これらは名目上ボランティアとなっているが、実際には謝礼やご祝儀という形で彼女達の臨時収入となり、お神酒やおせちが振る舞われたりする。 神社や町内会の方々も彼女らの立場を知っているので、おせちは包んでくれるケースが多く、鎮守府のおせちとして流用される。 また、もらったご祝儀は当然ながら彼女達の懐に入る訳だが、そのうち半分ぐらいは鎮守府で景気よく振る舞っている。 このため鎮守府では、戦艦組の帰還をもってようやく正月らしくなる。 他にも、秋雲と夕張は十二月に入ってからはイベントに向けて常在戦場の様を呈しており、その修羅場後に休む間もなく大掃除に駆り出されるため、今頃は夢の中だ。 「80センチ六五口径三連装砲ちゃんが見える」等のうわ言を言うぐらい疲れていたようなので、多分何があっても起きないだろう。 那珂は正月にイベントがあるため、昨日の夜からいない。 他の連中も大掃除後の忘年会で羽目を外してぐっすりというのが定番で、特に人手不足になる戦艦正月残留組やその不足を補う重巡組、 正・軽空母組は年末のあらゆる分野において主戦力であるため、正月はのんびりするのがおなじみになっていた。 残りは提督と翔鶴のように正月待機任務組であるため、暇なとき―ほぼ全てなので気が向いた時に初詣に行くぐらいが精々だろう。 このため、正月ムードは夜から始まると言え、朝方は年始の挨拶を交わす程度しかない。挨拶は実際大事。古事記にもそう書いてある。 575 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 09 37 ID JVCB8H3c 「今年も寝正月だな」 「ゆっくりできて、私は好きですよ」 二人でこたつに入りながら、翔鶴の淹れたお茶をすする。 寝正月と言う程だらだら過ごすという訳でもないのだが、普段に比べればほぼ開店休業状態だ。 事実、翔鶴も普段の胴鎧と籠手を外している。 「そうだな。正月ぐらい平和でいい」 「ええ、本当に」 そう言ってお互い微笑を浮かべ、しばし取り留めのない話をしながら、暇つぶしにテレビをつけて正月番組を見るでもなく見る。 「さあ続いては、今売出し中のこのコンビが登場です!張り切ってどうぞ!!」 司会者が陽気にコールすると、出囃子と共に舞台に女性二人組の漫才コンビが駆け上がる。 「はいどーも!大和です!」 「武蔵です!」 「「二人合わせて播磨です!よろしくお願いしまーす!」」 「ぶふっ!?」 提督がお茶を噴き出し、テレビに釘付けになる。 画面の中で軽快なトークと鋭い突っ込みで笑いを生み出しているのはまごうことなく大和と武蔵だ。 (いやいや待て待てあれはうちの連中じゃないそうだそうだそのはずだそうに違いない だって俺の知っている大和はあんな舞台に上ったら緊張のあまりまともに話せないだろうし 武蔵のあんな笑顔は見たことないしきっとどこか別の艦隊の大和と武蔵だそうに違いない) しかし提督自身、その思い込みが無茶であるというのは分かっている。 提督という生き物は付き合いが長い艦娘であれば、自分のところの娘をその仕草や様子から見分けることができる。 その提督の眼からして、今画面の中で「名前だけでも覚えて帰ってくださいねー」とか言ってるのは確実に彼の艦隊の大和と武蔵だ。 「あー完全にうちのだこれ」 神社に駆り出された訳でもないのにいない理由が今になって分かった。 「すごいですね二人とも。新年を機に新しい事へ挑戦したんですね」 (いや正月番組に出られるんだから去年からそれなりにやってたんだろう) 自分の左斜め前、何故か畏敬の念を持って二人を見ている翔鶴にそんな事を考える提督。 「まあ、新しいことに挑戦するのはいい事だな」 驚きから立ち直った提督はそう呟く。 そのとき不意に、こたつの下に忍ばせ、床につけていた提督の左手が、同じような体勢でいた翔鶴の右手の指先に触れる。 一瞬、びくりと指を動かした翔鶴だが、そこでふと思った。 576 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 12 41 ID JVCB8H3c 「……よし」 何かを決心したような翔鶴の呟きは、提督には聞こえなかった。 二人の間柄は鎮守府の中にあって公然の秘密ではあったが、当の本人にそれを一歩進めることができないでいる。 翔鶴の白い指が、恐る恐る提督の指に近づき、やがて触れる。 「おっ」 指先の感覚に気付いた提督がその手の主の方を見ると、彼女は指の動きと同様にもじもじしながら、薄化粧の顔を紅潮させ、 目をこたつの上の蜜柑に落としたり、触れている手の方にやってすぐ戻したりしながら、時折恥ずかしそうな上目遣いで提督の方を見る。 「わ、私も今年は…、積極的になれるように挑戦してみようかな……なんて」 直後、一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 音のないままぐっと提督の手に力が入りそして、 「きゃっ、ていと―」 翔鶴の手を引き寄せ口で口を塞いだ。 「ん……っ、んん……」 提督の舌が翔鶴のそれと絡み合い、それとシンクロするように互いの背中に廻された腕も、しっかりと力が入る。 「はぁ……。提督…ひゃん!」 熱っぽく潤んだ翔鶴の瞳から一瞬提督が消え、直後その舌が翔鶴の首筋を舐め上げる。 「ひゃひ!て、提ふひゃあ!はぁ、はぁ、ひゃん!」 提督の舌は翔鶴の敏感な首筋を愛撫し、位置的に顔に近づいている鼻から流れ込む彼女の微かに甘い香りを味わっている。 「ふひゃ!あっ、ああっ!!」 舌が動く度に翔鶴の体がビクビクと震え、その度に彼女の体が雌のそれへと変わっていく。 シュルシュルという衣擦れの音が、翔鶴の喘ぎにかき消され、ずり下された袴と下着がこたつの中へ沈む。 577 :名無しの紳士提督:2015/01/01(木) 00 14 54 ID JVCB8H3c しっかりと強張りのとれた翔鶴の中へ、提督の一物が滑り込んでいく。 「あっ、あぁっ!」 少し進むごとに翔鶴の嬌声が上がり、火照った体は更に提督を求める。 「あひっ!あぁ、ああぁっ!」 一物をしっかりと銜え込んだ翔鶴は、最深に到達したそれが動く度、ビクンビクンと体が波を打つ。 「ひっ、あっ、あっ、あああああっー!!」 一際大きく上がった嬌声と共に、翔鶴の体がびくりと大きく震え、白銀の長い髪を広げて力尽きたようにぐったりと動かなくなった。 やがて、力の入らない翔鶴を提督が優しく抱き起こし、腕に掻き抱いたまま再び口づけを交わす。 口が離れた後も暫くそのまま見つめ合っていた二人だったが、不意に提督が翔鶴を楽な姿勢で座らせ、自身は部屋の隅に置かれた小さな金庫に向かう。 「新しいことへの挑戦か……」 そんな独り言を言いながら服の乱れを正している翔鶴の前に再び座り込む。 「なら俺もそうしよう。翔鶴」 「はい」 提督の改まった雰囲気に思わず自分も座りなおす翔鶴。 「……結婚しよう」 金庫に保管されていた指輪が差し出された。 翔鶴は目を見開き、両手で口元を覆い、耳の先まで真っ赤になって硬直している。 再び一瞬の沈黙。 テレビの音だけが部屋に響く。 「……はい」 幸福がこの上なく大きい場合には微笑と涙が生まれると昔の偉い人が言ったそうだが、だとすれば翔鶴は今この上なく幸福なのだろう。 つけっぱなしのテレビから、今日何度目か分からない「おめでとうございます」が聞こえてきた。 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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【高ランクの兵裝を開発するため、鎮守府ではそれぞれ担当する艦による作業が日々続いている】 【開発は、専用の“砲”を股間に有する艦娘による、担当艦への受精着床行為―――種付けによって行われる】 【砲/砲弾開発】 「ふむ、今日の相手は金剛四姉妹か。よろしく頼む」 「はいこちらこそ、長門さん。じゃあまずはマイク……じゃなくって、主砲のチェックを」 「ワオ、長くてぶっとい主砲デース! さすが世界のビッグ7ネー!」 「あ、あの……最初は榛名に……もう準備、できてますからっ」 「了解した。うむ、安産型の良い尻だ。性器の濡れ具合も良好だな、遠慮なく貫かせてもらおう」 「……ぁああっ!? ち、力を感じます! 長門さんのたくましい主砲っ、奥ずんずんノックしてます!」 「榛名ったら立ちバックであんなに腰振っちゃって、おとなしい顔してスミにおけまセンネー」 「くっ……いい締まりだ、そろそろ子種を流し込むぞっ! 子宮の準備はいいな!?」 「はっはい! 妊娠いつでもOKですっ! 榛名、頑張って強い装備いっぱい孕みますっっ!」 「ヒトフタマルマル、着床を確認しました……姉さんたち、次は誰が注いでもらいますか?」 「わ、私も負けません! 気合っ入れてっ妊娠しますっ!」 【艦載機開発】 「くっ、あふ、加賀さんの膣内、締まりすごいですっ……昨日の翔鶴さんや瑞鶴ちゃん以上かもっ……!」 「当然よ、五航戦なんかと一緒にしないで。それより由良さん、私は忙しいんだから早く終わらせて頂戴」 「(むっ)わかりました、はやく終わらせればいいんです……ねっ!」 「……っふぁ!? や、ちょ、ちょっと、今何か変な感覚が、ぁひっっ!?」 「いい声出せるじゃないですか。こうやって子宮の入り口、亀頭で小刻みに揺すられると凄いでしょう?」 「う、嘘っ、この私が、声我慢できな……いぃッ!? まっ待って、ちょっと止めっ……んひぃぃ!?」 「これされるとみんな私の単装砲、大好きになっちゃいますからねー。加賀さんもそうなっちゃって下さい」 「わ、私はそんな、こんなの好きになんか……(ぐりゅりゅっ)あぁーッ!? だっダメ、イッ……!」 「一緒に射精しますねっ、おふ、ふぁ……あぁあ! んおっ! でっ出てるっ、すごい量出てますっ!」 「あ、ああ……! ゆ……優秀な子たちを産むわ、期待しててちょうだい……」 【ソナー/爆雷開発】 「はーい五十鈴っち、力抜いてねー。ずぶずぶ~っといきますよー」 「んくっ……ふあ、北上さんの魚雷すごっ……! 一気に奥っ、こつんって当たって……あぁんっ!」 「あー気持ちいい、すぐイキそ。ところで五十鈴っち……ちょい見ないうちにずいぶん胸育ってない?」 「え、そ、そうかな!? ……って揉まないでぇぇ! む、胸とあそこ一緒にするのっ反則ぅぅ!」 「やっぱでかいってこれ。同じ改二なのに腹立つなー、今日は二回や三回の斉射じゃ許さないことに決定~」 「うっうそっ、そんなにされたら私、壊れちゃ、ぅうううううっっっ!? ひぃあぁぁーっ!」 「ふっ、食らいついたら離さない、それが重雷装艦の本領ってヤツよ……あ、やば、出る出る」 「くっ、なによあの女っ……! 北上さんの兵裝を妊娠するのは私なんだからね……!」 (つづかない)
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2レスほどぺたぺたします。別に、えろくなんてないけどね 陽炎型の三人に新ボイスという事なのでちょっと放置→つついてきて書いた 不知火の場合(ちょっと嬉しそう) 貴方はふと書面から顔を上げた。その視線に気づいて、何事でしょうかと、不知火は片方の眉をついと持ち上げた。 すみませんね、秘書艦をやってもらっているのに、暇にしてしまって。貴方がそう詫びると、彼女はそれを否定するように首を振った。心底、心外です。そういう事を言った。 「不知火は決して、退屈などしていません」 彼女はそう言って、数度瞬きをしてから、おもむろに軽く脚を組み替えた。抗議するように一度椅子が軋んだ。 それでも。貴方は少し食い下がった。すると、彼女は机に肘をついて、両手の指を互い違いに合わせて、それから小さく肩をすくめた。 「……いえ、構いませんよ」 そうですか。 貴方は再び顔を伏せた。狭まった視界の端、ぎりぎりのところで、不知火がそっぽを向いた。その唇が僅かに動いて、ぼそりと、かすかに呟いた。 「どうぞ、ご自由に……」 不意に貴方は酷くばつが悪くなってしまい、それからふと、頼める事があるのに気がついた。これなら、そこまで手のかかる訳でもなく、頼み事には丁度いいと思われた。 なら一つ、お願いできますか。何気ないふうにして訊ねた。 少しだけ身動ぎをして、彼女はあくまで平静に首肯した。けれど、返ってきたその声には、幾ばくかの喜色が浮かんでいるようだった。 ――不知火に、何か、御用ですか。 黒潮の場合(ちょっと怒ってそう) ふと書き付けていた筆を止めて、貴方は考え込んだ。迫りくる一大規模攻勢(イベント)。大本営がこのところ折々で匂わせてくる例のあれを前にして、ふっつりと黙り込んだ。 時勢は既に、備えを求めている。未だ発表はされていないが、号令がかかってからでは、明らかに遅い。戦争が誰の目にも明らかになってから準備を始める軍隊など、無能以外の何ものでもない。 しかし、そもそもこの時期に、この大型艦建造を行うというのは、はたして如何なものだろうか。 ゆっくりと、息をついて、眉間を強く揉んだ。 「なあなあ、司令。ちょっとええか?」 ああ、しかし、大和型不在で臨む事こそが、慢心と称されるのではないだろうか。 建造計画書の数字は、どこを見ても素晴らしいものだ。 もちろん、見積もられたコストも、素晴らしかった。とてもではないが、気軽に承認できるものではなかった。 「司令はん? ……司令はーん?」 不要の長物といえば、そうだろう。駆逐艦たちをあくせく労働に従事させずに済むし、希望する連中に好きなだけ出撃させられる。朝のおかずが一品増えたり、潜水艦に休日だって出せるかもしれなかった。 「聞こえてないんやろうかぁ……。まあ、ええか。のんびりしよー」 要不要と、確立と、様々な事を考え合わせて、そこでようやく、貴方は彼女に意識を向ける事ができた。 彼女の方でも、それに気がついたようだ。 ――司令はん。なんやろかー? 朗らかで、いつも柔和な笑顔を絶やさない黒潮の、それは冷たい声音だった。 貴方は苦笑いをして、どうか、機嫌を治すよう頼み込むのだった。 (……陽炎? 遠征からまだ……) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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「遅いぞ。…なんだその顔は」 古めかしい板張りに朝の冷気が心地よい、早朝の舞鶴鎮守府内・修練場。 そこから一段降り、弓道場も兼ねた庭場に、飾り気のない簡素な道着を来た艦娘の姿があった。 「…まさか今日、普通に朝練してるとは思わないじゃないの」 油断して寝過ごし、いつもより30分ほど遅れて現れたもう一人の艦娘は、抜身の木刀を一人振るっていた相方に向かって口を尖らせる。 「いつも言っているだろう。私のような弱い人間には、地道に毎日続けるということが大きな心の支えになっているんだ」 「良く言うわー。アンタが弱いってんならここの艦娘はほとんど戦力外だわよ」 「そんなことより早く用意をしろ。素振りばかりでは修練にならない」 手ぬぐいで額の汗を拭いながら板張りに上がってきた日向に背を向け、伊勢は立てかけてある木刀を取る。 「はいはい。…つっても、今日ばっかりはヘタなケガさせるワケにはいかないのよね…」 「なんだと?らしくないことを。遠慮なんかしてくれるな」 「あたしが後で皆に怒られるでしょーが!」 本気で首をかしげる相方に、ため息を付きながら首を振る伊勢。 ――本当にこいつは、今日自分が何をする日なのか分かっているんだろうか? *** 「時間だな。――ありがとうございました」 型通りにぴっと頭を下げるその姿は、美しくないと言ったら嘘になるだろう。 「ありがとうございました。で、今日は遅れる訳には行かないんだからね。きちっと予定開始時刻までに現地に移動しなさいよ」 「分かっている、大丈夫だ。今日は一級主力として、役目をきっちりと果たさせてもらう」 悩む時期はもう過ぎた、と。 気遣うような、やや心配気な表情の相方に向かい、軽く微笑んでそう呟く。 見たことのない表情だ、と伊勢は思った。 「明日の朝も――」 「明日の朝は、アンタは来ないんじゃないかな」 賭けてもいいよ、とにやにやしながら伊勢は言った。 私の話をちゃんと聞いていたのか、と日向は若干むくれて答えた。 *** 高い高い蒼空。 笑顔で祝福してくれる、仲間たち。 幸福と慈愛に満ちた態度でエスコートしてくれる、――愛しい人。 こんな日が来ることを、一体誰が予想しただろうか。 「すごい――綺麗よ、日向。今日の貴女は、間違いなく、世界一美しい軍艦だわ」 そう言われても、なんと答えていいか分からない。柄にもなく頬が熱く、頼りない純白の艤装の奥で、胸が高鳴るのを覚える。 「――美しさと強さを両立した扶桑型の一番艦に誉められるとは、光栄の到りだよ」 いいえ、今日は素直に負けを認めるわ。華のような笑顔でそう答えた彼女は、ブーケ・トスを受けるべく祝福者の輪の中に下っていった。 仲間たちに背を預け、全艦隊の旗艦を務めるかのような錯覚を一瞬、覚えた後―― 慣れない指輪の嵌った手で、彼女はブーケを背後の虚空に放った。 *** 「しかし――物好きだな、キミは。本当に私で良かったのか?」 「何回同じことを言わせる気だい?」 ベッドの中で抱きかかえられる、顔が近い。 かつて、いや、今も上司である人。提督。 私は今日、この人のものになった。 何らの実感はないが、独特の安心感はあった。まずはそれでいいか、ととりあえず日向は思った。 「これ――傷かな?」 肩のあたりの古傷を見つけたらしい。 「あいにくと、誰かに差し上げるつもりなど無かった身体でね」 今さら失望されても困るぞ、と日向は言った。 しかし。優しく抱きしめて唇を合わせてくるその反応は予想通りで――少し卑怯なやり方だったかもな、と日向はぼんやりと思った。 「…ん…」 互いに舌を絡め合う。燃えるような溶けるような、本能の予感。 相手の興奮を感じる息遣いが、更に自分を高めてゆく。 ほとんど全てのことは、邪魔な理性と共に思考から追い出されていった。 *** 一糸まとわぬ姿にシーツを手繰り寄せてベッドの上に座った日向の背を、提督の指が背を撫ぜる。 「ここにも傷がある。本当にたくさんあるね」 無神経といってもいい言葉だったが、全く気にはならなかった。人徳故か、はたまた――惚れた弱みか。 「正面も。見ていい?」 囁くような声。断れるはずがない。 他の誰にも晒したことのない双丘を、熱意と好奇心に溢れた表情が見つめる。 最初はおそるおそるという風に、やがて大胆にやわやわと愛撫する提督の感触が、視線が、――たまらない。 「提督…あまり見られると、恥ずかしいんだが」 「…本当、可愛いな。日向さんは」 日向さん、というのは嫁になっても継続するつもりなのだろうか。 嫁、という単語が平然と脳内に現れたことに、自分で軽いショックを受けていると―― 「…んぁっ」 色づいた左胸の先を、指先がぴんと跳ね上げた。痺れるような感触が頭頂を突き抜け、おかしな声が漏れる。 「て、提督、そこは…ぁ…」 意外にも無骨な指が、しっかりと日向の感じる場所を捉え、甘く切ない感触を脱力するほどに伝えてくる。 右乳房の下から先端までを爪先でなぞられ、総毛立つ感覚に思わず背を反らし、短い髪がふるふるとうなじを撫で擦る。 脇のあたりからちろちろと攻めてきた提督の舌先が、これまでに経験のないほど固く屹立した日向の乳首を掠め、焦らし、 「ぅあぁぁっ!」 ――それをついに咥えられ口中で転がされた瞬間、日向は快楽に一際高く啼いた。 「あっ、あ、はっ…あぁぁ…っ」 指が腰をなぞり、首筋に触れ、髪を撫ぜる。 そのたびに発せられる、刺激と快楽をねだるような、みだらな雌の声。 快楽に喘ぎながら、次々に女を目覚めさせられる自分。 ――伊勢には見せたくない姿だな、という思いがちらりと頭を掠めた。 *** 「あっ?!」 全身に及ぶ愛撫にくったりと力も抜けきった頃、その手が唐突に、片方の膝裏を持ち上げた。 とろとろに熱く焦らされてしまった秘肉に、指先が触れてくる。 「ここも、綺麗だね…日向さん」 「やだ…ぁっ」 つぷ、とさしたる抵抗もなく、濡れた谷間に提督の指が第一関節のあたりまで浅く埋まった。日向の身体がびくりと震え、それにもまして心が期待し、逸る。 ゆっくりと襞を押し開き、狭い膣内の壁を味わうように、心地よいそれが自分の中をなぞり、抜かれ、――再び、今度は根本まで、深く、深く。 「――くっ、あっ、あっ、」 半身を寝床に押し付けて、高く開かれた脚をわななかせながら、自分の性が、反応が、くちゅくちゅと隠微な水音を寝室に響かせる。 「や、あっ、それ、気持ちいい…気持ちいい、ていと…く…っ!」 片足を抱えられたまま、指先を出し入れされ、肉芽をぬるぬると摘まれ、もはや理性など欠片も残っていない。 シーツを握りしめた左手に、更に力が入る。 「そろそろ、いいかな…少し、痛いかもしれないけれど」 こんな疵物の身体でも、欲してくれるのか。――愛して、くれるのか。 得体の知れない温かさが、腹の中から上がってくる。 好きだ。繋がりたい。――このひとと。 「いいぞ…乱暴でも、激しくても……思うように、愛してくれ。提督」 開いた両膝を立て、両手を伸ばして誘い入れる。提督が、日向の白い身体に覆いかぶさる。 「――うっ、くっ…」 熱くて固いそれを自分の中に受け入れた瞬間は、かすかな違和感と痛みに呻いたが。 「日向…さん…」 「大丈夫だ…もっと、奥まで来てもいいぞ」 やがて獣のように足を絡ませ、互いに自分からくねる腰を打ち付け合い、唇を合わせ、互いの体温を感じて、 「…っ、ふぅっ、うぁ、ぁっ…」 ぬちゅ、ぬちゅ、と巨きくて温かいそれが胎内をこするたび、これまで想像もしたこともない、痺れるような快楽が背筋を駆け上り、 「提督、もう、ダメだ、き、気持…よすぎ…、う、あぁん――!」 「っく…日向…さん…ッ!日向さん、日向さんっっ!」 やがて最高潮の快楽が、びくびくと提督の自身を震わせ、精を自分の中に放たせた瞬間―― 呼吸すらも続かない悦楽の中。 日向は、幸福とは何かをはっきりと知ったような気がした。 *** 「――好きだよ、日向さん」 「私も――と、言ってやればキミは満足するのかな」 結局、何度身体を重ねただろう。心地よく火照った頬を、彼の胸に押し付けた形で呟くような睦言を交わす。 「病めるときも健やかなるときも、真心を尽くすことを誓いますか?」 「それはもう、昼に誓うと言ったろう。私は」 「中破状態での無理な進軍は、今後しないと誓いますか?」 「――あのな。私は戦艦だぞ。武人だ。攻めるべき時に生命を惜しんでは――」 「誓いますね?」 もう君一人の身体じゃないんだよ、と提督は言った。 その言葉に秘められた意味を悟り、日向には言い返す言葉はなかった。 「ま、その時は秘書艦としてそばに居てくれればいい。君がどう思ったとしても、殺気立ったみんながきっと、君を戦場には立たせてくれないだろう」 「それは――なんだかくすぐったいな。この私が、守られる側になるなんて」 それこそ、想像もしなかった未来だ。 しかし自分はもう、その道を選んでしまったのだ。 「分かった。誓うよ。――それで、キミは何を誓ってくれるんだ?私だけってことはないだろう?」 「取っ組み合いの夫婦喧嘩は、一生しないと誓います」 日向はまるで少女の頃のように、声を上げて笑った。 「さて、…そろそろ離してくれ。朝の修練に行く時間になってしまった」 駄目ー。と、普段の姿からは想像もつかないような声でぎゅっと自分を抱きしめた提督の姿に、思わず眉間が寄った。 「こら。こんな甘えた男を、旦那にしたつもりはないぞ」 やだー、と同じ声が応える。こんな姿、他の艦娘が見たらどう思うだろう。 「それは命令か。提督としての」 「いいえ。愛する夫のお願いです」 「それなら――」 伊勢は正しかった訳か。 彼女の笑いが目に浮かぶようだったが――愛しい人と唇を合わせた瞬間、そんなことはどうでも良くなった。 これまでと殆ど同じで全く違う、新しい日々。 これからはこの幸福を、いつまでも続けるための努力をしてみようか、と日向は思った。 (End.)
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63 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 30 23.67 ID S2ZLU26X 今日は三月三日だ。夜にはみんなで雛祭りをする予定だったが、生憎と急な仕事が入ってしまった。 ただ別に俺でなくてもできる仕事だったので、俺が雛祭りの主催者ということもあり秘書の弥生に全てを任せ、俺は雛祭りに行った。 雛祭りの最中も弥生のことが頭から離れなかった。だが一応主催者というわけで帰るに帰れず、結局終わったのは10時を過ぎた頃だった。 一応予定通りではあったが、早く切り上げることはできなかった。 弥生に仕事を押し付けてしまった俺は弥生が待っているであろう司令室にすぐに戻った。 司令室はカーテンが閉められ、明かりも灯っていなかった。 鍵もかかっていなかったが鍵は俺が持っているわけだからまあ不自然ではない。 微かに香る桃の香りは弥生がついさっきまでいた証――弥生は他の言い方で桃月とも言う――である。 ふと見たら布団が敷いてあった。きっと弥生が気を利かせてくれたのだろう。 俺は弥生のそんな心遣いに感謝し、すぐに布団に入り横になった。 疲れ果てていたこともあり、割とすぐに眠りについた…… ふと、俺はちんちんに痛みにも近い感覚を感じ目が覚めた。痛みだけではなくなんだか気持ちいい感覚もだ。 俺は枕元に置いておいた電気スタンドをつけ、布団をめくった。 そこには銀混じりな青紫の綺麗な髪の少女、弥生がいた。 「あ……起きた……?」 「や…弥生……うぅ…」 「じっとしてて。私が……」 弥生はそう言って俺のちんちんに舌を這わせた。童貞の俺にとっては感じたことのなかった気持ちよさを感じる一方、 俺は剥けるとはいえど元々包茎であり、今日は風呂に入ってないため全く洗ってなくて、 それを舐める弥生に対して申し訳がなくなる。 「ん……もういいね……それじゃ…」 「弥生………まさか!」 「大丈夫。ずっとここで準備していたから」 「準備って、お前、俺が任せた仕事が終わってもここに…」 俺の言葉にそれ以上答えず、弥生は俺のちんちんに跨がった。 そして一度は腰を落とそうとしたが何かの抵抗にあった感じがした。 まさか、と思い俺は止めようとしたが、弥生はもう一度腰を浮かせ、そのまま勢いをつけて腰を落とした。 ブツッ………という音がした気がした。俺のちんちんが根元近くまでくわえ込まれていた。 結合部からは赤い血が流れていた。弥生が大切にしていた処女を奪ってしまったのだ。 「ッ……!」 「弥生…………」 弥生の顔を見ると、その顔は痛みに歪み、涙を流していた。 中破した時でさえこれほど表情を崩すことはなかったのに、今、俺のせいで弥生に苦しみの表情をさせてしまっている。 「弥生……」 「ん……大丈夫…………痛くなんて………ないよ…………それじゃ…………動くね………」 自分の表情の変化に気付いていないのか、それとも俺に気を遣っているのか、弥生は平静を装おうとしていた。 その姿が俺の心を益々締め付ける。弥生の処女を結果的に苦しめて奪ってしまった形になったことに 俺の抵抗心はなくなってしまった。弥生が腰を動かすことをもはや止めもしなかった。 やがてその時はすぐに来た。女性経験なんて全くない俺だ。ましてや相手は男性経験のない小さな女の子だ。 我慢なんてできるはずもない。 「弥生…もう……」 「司令…官……ッ………!」 俺が達しそうになったため思わず声を出したのを聞いた弥生は最後の一撃といわんばかりに腰を思いっきり落とし、 ちんちんを根元まで飲み込んだ。 「あぅっ!…あ…」 「………あ………司令官の……おちんちん……びくん…びくん……って………弥生の中に……出てる………」 今まで体験したことのない暖かさに俺はかつてないほどに射精した。 それはまるで、弥生は俺のものであるという証を深く塗り込め、刻み付けようとするように………… 「はぁ……はぁ………司令…官……気持ち…良かった……?」 「ああ………………でも…どうして……どうしてこんなことを………?」 「………ごめんなさい……弥生は……司令官のことが…好きだったんです……… でも……弥生は表情が硬くて……司令官に…気持ちが伝わらない気がして……それで………」 なんてことだ。俺は彼女の気持ちを推し量れなかったためにこんな辛いことをさせてしまっていたのか。 確かに弥生は表情から感情を読み取りにくい。だがそれゆえに俺は自分から深く切り出せず、 今の関係が壊れることを恐れ、それゆえに弥生に辛い思いをさせてしまった。大好きだった弥生に…… だから、俺は…… 「弥生、聞いてくれ」 「え…」 「お前にこんなことをさせてしまって、言える立場ではないけど……俺はお前のことが好きなんだ」 「……本当に……?」 「なんでこんな時に嘘を言わなくちゃいけないんだ。好きでもなければ必死で抵抗していたさ。 ……俺がお前の気持ちを分かりきれなかったためにお前にこんなことをさせてしまって…… もし…もしお前の気持ちがまだ俺と交わる前と同じ気持ちだったなら…」 「うん、大丈夫……弥生はずっといるよ……司令官の側に……」 「ううっ……ありがとう…………」 俺は一見無愛想に見えて、だがとても心が温かい弥生の優しさに涙が止まらなかった。 それから数ヶ月が過ぎた。 今日も特にこれといったことはなくまあまあ平和だった。 俺はそんな平和な時を噛み締めながら、いつも隣で頑張ってくれている弥生に目をやった。 彼女は意図しているのかどうかは知らないが、ヘソを見せつけていることが多い。 ほっそりとしたウエストからバストに上がるラインの美しさ、可愛いおへそなのだから見せたら周りのみんなが喜ぶだろう。 お腹に顔を押しつけ、そのままセーラー服の中に顔を上げていきたいって思うことも誰にだってあると思う。 でもそれは恋人である俺だけの特権である。 ん……よく見てみると弥生のお腹が少し膨らんでいる気がした。太ったのかな?ちょっとだけ残念…… でも幸せ太りならまあいいか。あ…………もしかしたら…… 「あの……司令官……最近すっぱいものが無性に欲しくなってきたの……」 「最近ねえ……ん?……まさかな……」 「司令官?」 「まあ定期健診がもうすぐあるし、そんときにでも見てもらうとするか」 そして定期検診の結果………… 弥生は妊娠していた。なんの間違いもなく俺との子供だろう。 「司令官……ごめんなさい…戦えない体になって……」 「いや、なにも前線に出たり、遠征に出たりすることだけが戦いじゃない。 お前は提督の仕事という俺の戦いのサポートをしてくれる。 それだけじゃなく、俺の生きるという戦いのサポートも」 「//////」 流石にクサすぎたか。弥生は顔を赤らめてしまった。 この数ヶ月間俺と一緒にいたためか出会った頃よりも感情表現が豊かになった気がする。 俺がストレートに感情表現をできるからというのもあるだろう。 「弥生。改めて言うよ。ずっと……ずっと俺のそばにいてくれ。俺もずっと、弥生のそばにいるから……」 「うん、大丈夫だよ。弥生はずっといるよ……あなたのそばに……この子と一緒に……ずっと……ずっと…………」 +後書き 66 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 37 04.20 ID S2ZLU26X というわけで弥生ちゃんとのはじめて同士なSSを書かせていただきました 雛祭りなのに雛祭りネタがそんなにないことをお許し下さい 画像認証システムのせいで携帯から書き込めなくなったのがなあ PCからだったらちょっと手間取るってだけで済むのに……